鈴木氏推奨!おすすめの少しマイナーな映画を紹介

▶️鈴木貞一郎氏が好きなマイナー映画

「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「マトリックス」など世界的に大ヒットした映画は数多く、現在でもDVDやテレビの放送で視聴されています。
人気の理由は豪華なキャストや有名な監督による作品、または魅力的なストーリーなど様々です。

しかしあまり有名ではない映画にも独特な面白さがあると鈴木貞一郎氏は強く言及しています。

※参照:「鈴木貞一郎の好きな映画は

【シティヒート】

例えば1984年にアメリカ合衆国で公開された「シティヒート」はテンポが良いアクション・コメディです。

舞台は1930年代の暗黒街であるカンサスシティ、まだ禁酒法が色濃く残っている時代でクリント・イーストウッドが演じるクールなスピア警部とバート・レイノルズが演じる私立探偵のマイクがいがみ合っていました。

この2人は警察時代の同期ですが、会えば口喧嘩せずにはいられないほどのライバル関係です。
そんなある日、マイクの相棒であるスウィフトがレオン・コルという暗黒街の大物の隠し帳簿をひょんなことから手に入れます。

隠し帳簿を使えると確信したスウィフトはレオンともう1人、プリモ・ピットというボスからも金をせしめようとして実行しますが、ピットの部下に殺されてしまいました。

マイクは殺された部下のために、スピアは巨悪を倒すためにそれぞれのやり方で暗黒街のボスたちを追いつめていくというストーリーです。

この作品の見どころは禁酒法時代を感じさせる登場人物たちの服装や街の外観などを含めた演出ですが、何よりも主人公であるスピアとマイクの掛け合いに尽きます。

マイクからの電話をスピアが受け取った際に相手がライバルだと知らないマイクは自分の恋人だと思って口説きますが、それに対するスピアの返事が「シティヒート」の魅力として代表的です。

余談ですが「シティヒート」はブレーク・エドワーズ監督が脚本もつとめながら製作していましたが、途中で降りてしまい、リチャード・ベンジャミン監督とジョセフ・スティンソンが脚本家として引継ぎしたエピソードがあります。

またこの作品でバート・レイノルズは第5回ゴールデンラズベリー賞最低男優賞を受賞しました。現在確認できる「シティヒート」のレビューは平均的ですが、面白い事に間違いないです。

【ソイレント・グリーン】

刑事といえば次に紹介する「ソイレント・グリーン」も刑事が主人公となります。
この作品は1973年に公開され、日本でも同年に公開されました。

アメリカ合衆国のSF作家であるハリイ・ハリスンの代表作「人間がいっぱい」を基に制作された作品です。
物語の舞台は人口爆発によって資源が枯渇した2022年、社会は資源の枯渇のせいで拡大した格差により陰鬱となっていました。

社会的に恵まれた特権階級の人間たちは肉や野菜など天然の食料品を食べられていましたが、貧困にあえぐ人間は宝石よりも高価な天然の食料品は入手できない状態です。

そのためソイレント社という企業が配給している合成食品で飢えに耐えていました。
そんなある日、ソイレント社の幹部であるサイモンソンが何者かに殺害されます。

その事件を担当する事になったチャ-ルトン・ヘストンが演じるソーン刑事は同居人のソルという老人の協力をきっかけに、捜査していきますが様々な形で妨害をされるのです。

しまいには配給の中断に起こった暴動に紛れて暗殺されかけます。
それでも諦める事を選ばなかったソーンでしたが、そんな彼に待っていたのはソルの安楽死です。

慌てて彼の後を追いかけましたが「真実を知ったからこそ死を選ぶ事にした」というソルの意思を覆す事が出来なかったソーンは、そこで殺人の真実どころかソイレント社の秘密を知ってしまうのでした。

この作品はあまり知られていないものの、荒廃した未来やディストピアなど現在では当たり前なモチーフを最初に手掛けた作品としてレビューや口コミで評価されています。

ちなみに「ソイレント・グリーン」もまた賞を受賞しており、1974年にアヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリとサターンSF映画賞を獲得しました。

【オデッサ・ファイル】

そして最後に紹介する映画は知っている人なら知っている作品、「オデッサ・ファイル」です。
この作品は1974年に公開されたイギリスと西ドイツが共同で制作した映画となります。

元々はイギリスの作家であるフレデリック・フォーサイスが手掛けた同名の小説が原作です。

主人公はジョン・ヴォイトが演じるペーター・ミラー、西ドイツのルポライターとして生活していた彼は1963年11月22日、救急車を追いかけてあるアパートにたどり着いていました。

奇しくもケネディケネディ大統領暗殺事件が起こった日、そのアパートで貧しさに耐えかねて1人の老人が自殺したのです。
ミラーは翌日、友人の刑事からその老人の日記を借りて彼の心境や人生を知る事になります。

老人はユダヤ人で、収容所長だったSS大尉のロシュマンの残虐な行為と復讐の誓い、しかし自殺を選ぶしかない無念が綴られていました。
以来、ミラーは老人の思いに憑かれたかのようにロシュマンの痕跡を辿りますが、そこには予想もしない真意があったのです。

サスペンス作品であるため、その演出も見所ですが最大の魅力は終盤で明らかになるミラーの真意に尽きます。